ヘミングウェイ『武器よさらば』
言わずと知れた反戦文学の名著。
翻訳ものって苦手で手を出すことは滅多にないんですけど(まともに読んだ海外ものは『アルジャーノンに花束を』くらい)、本屋でパラパラと覗いたら読みやすそうだったのでチャレンジすることに。章分けがかなり細かくされているので、わりと取っつきやすいです。
さて、内容なんですが思っていたより「反戦」の要素は薄かったです。別に戦争賛美というわけでは全くないですが、思っていたよりは、という感じ。
最終的に暗いラストになることは予想できましたが、想像していたのとは違う方向でした。頭の中に「反戦」という二文字がずっとあったので勝手に主人公が戦争関連で死ぬみたいなことを考えていたのですが、ラストはほとんど戦争とは関係ないことに。ないわけじゃないけど直接はないってところかな。
ただどちらにしろこういうラストは辛いです。まだ主人公が戦死するほうがいいというかなんというか。戦争から逃げて2人で幸せになろうとしているところであんな救われない結末ってあんまりだ。。。
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